2020年6月10日水曜日

格子のメンテ

梅雨が来る前に、色褪せ始めた格子に荏胡麻油を塗り塗り。

室内換気窓の設置

2階の部屋の天井近くには、熱気を逃がすための窓を開けてもらっています。

暑くなってくると風が流れて良いのですが、
問題は、これを塞ぐサッシ的なものを作っていないので、
冬が寒い。
とりあえずはダンボールを嵌め込んで対処していたのですが、そろそろちゃんとしたものを設置することにしました。

春先に作りたかったのですが、子供がコロナの臨時休校で1日家にいるとそちらの世話でバタバタしていて取りかかれず。
せっかくなので子供にも手伝わせてあげたいのですが、1日家に居られると流石に自分の作業が捗らない。
ようやく分散登校で半日不在なので、一気に作業を進めました。

まず、家を改築した時のあまり材を収集、寸法に合わせて切ります。
これがサッシの枠になります。

角を45度に切り落とし、窓のサイズの型紙に合わせて辻褄を合わせていきます。

四隅を接着します。
素人作業だと隙間ができるので、これまで溜めていた木の削りカスと木工用ボンドを混ぜたもので埋めます。


隙間に埋めたボンドを、きれいに削ります。
これは、息子が手伝ってくれました。
器用な方ではないのですが、工作はやってみたくなるようです。


本棚のガラスの代わりに嵌め込んだアクリル板の余りを枠に合わせて切ります。

切ったら接着剤をつけるところだけ保護シートを剥がし、サンドペーパーで表面を荒らします。

接着剤を塗ります。おお、工作している気分。

枠を乗せ重石をして待つこと1時間。片側が完成しました。
同じ要領でもう片側も作ります。

アクリル板の両側に枠をつけたら、いよいよ取り付けです。
勾配天井まで高さが約3m、手前に巨大な衣装棚(製作記事書いていなかった。。。)があり、かなり苦しい体制での作業になりそう。
初めの写真を壁の反対側から見るとこんな感じ。

開閉用の紐を仮止めして、位置合わせに四苦八苦しつつも、蝶番を上辺にねじ止めできました。


付けてみると、これがぴったり入らない。微妙に干渉する。
当たっている部分をまたまた削り、仮止めして、また調整してを数回繰り返してようやくスムーズに動くようになりました。
下びらきでパタパタと開閉ができます。
下辺中央の奥側にマグネットキャッチが付けてあるのがちらっと見えますね。




もう一つひーとんを取り付け、手が届くところにフックを取り付けます。
紐を引いて窓が開いている位置で輪っかを作って、フックに引っ掛けられるようにします。
これで完成。
なんだ、文章にすると簡単に作れそうだな。。。


あと2つ、このような窓があるので作らなくてはいけないのですが、なかなか気力が。。。


ワードローブ(衣装棚)製作

スーツやコートなどは、古いタンスには入れられないので、別途吊るして置ける場所を用意する必要がありました。
が、服が多い。

上下2段でたくさん保管できるようなワードローブないかなー、と探していたのですが、
なかなか欲しいサイズがない。

ならば、作るまで。

ホームセンターで、4200×600×25のパイン集成材を2枚購入。
無垢材で作ろうかとも思いましたが、手間を考えて断念。
しかし、幅600の集成材がなかなか売っていなくて難儀しました。
そのままホームセンターで、2600mmの材2枚、1400mmの材2枚に切ってもらいました。
並行して、棚を架ける受け材を、余った胴縁用の材を切って作成


設置したい壁に付いているコンセントを避けるように集成材に切り欠きを入れます。
そして、棚になる材を架ける部分に胴縁を固定。

周りが杉材なので、色合わせで薄めた柿渋を塗ります。

仕上げはいつもの荏胡麻油。

今回は壁にねじ止めするので、先に片方を壁にねじ止めして固定し、これを基準に作業を進めました。完全に独立したワードローブだと大変だったろうな。。。
横板は木ネジで止めてあるだけなので、組み上げは早いものです。
組み上げを簡単にするための段取りを考えるのが大変なんですよ。

エアコンのコンセントの切り欠きもピッタリ合いました。
5mmくらいずつマージンとったので、精度はそこまで高くありません。

壁際のコンセントも同じ。よーくみると、コンセントが穴の中央にいませんが、素人工作なので許容範囲でしょう。


 服をかけるとこんな感じです。
今まで掛けきれていなかった服も全部治りました。
この後はまず整理しないと。
その後、前面にカーテンをつけるか、保存する服にはカバーをかけるか、何か遮光できる方法を考えなきゃな。



2020年2月24日月曜日

蜜蝋を使った無垢材の補修(の練習)

古い無垢材の家具だと、材料に割れや欠けがあることがたくさんあります。

この記事で書いた棚の棚板も割れが入っています。

木材が収縮してできる割れではあるのですが、パテで埋めると湿気を吸った時に膨らんだ分の逃げ場がなくなるので、もう少し柔軟なもので埋められないか模索していたところ、

ありました。

ネットには色々な情報が転がっています。
「蜜蝋を使用したメンテナンス方法」
「無垢材家具の割れ(クラック)補修」

ただ、いきなり座敷で使用していた紫檀のテーブルとかでやって失敗するのはまずいな。。。
そこで、カヌー用に製作していた木製パドル(エーク)のノコギリを入れすぎた痕と道具に引っ掛けて欠けてしまった部分を埋めてみることにしました。
これなら失敗してもリカバリーが効くので。

まず、対象のキズ。


持ち手の棒よりも右側のノコギリ痕と欠けです。
これを埋めてみます。

1. 対象のキズの以外の部分をマスキングします。
 これは普通のマスキングテープで大丈夫です。
 欠けやキズに十分に蜜蝋が行き渡るよう、マスキングテープで堤防を作るイメージで。


2. 適当な量の蜜蝋を鍋に入れます。
 今回は、蜜蝋ワックスを作った時に使用した鍋を使いました。

3. 蜜蝋を溶かします。
 60℃くらいで溶けるので、鍋をコンロで炙るような感じで十分溶けます。
 熱しすぎに注意。

4. 蜜蝋が十分溶けたら、1.で作った堤防内に蜜蝋を流し込みます。
 この時、手に蜜蝋をかけないように注意。
 火傷をしたり、イケナイ快感に目覚めてしまったりするかもしれません。

5. 蜜蝋がある程度固まったら、マスキングテープを剥がします。
 半透明よりも少し色が戻ってきたかなー、くらいで剥がすと剥がしやすいです。
 早すぎると、また流れ出てしまいます。

6. 不要な蜜蝋をカッターナイフで削り落として完成です。

バッチリ隙間が埋まりました。
これなら家具でもできそうです。







2020年2月11日火曜日

蜜蝋ワックスを作りました

一斗缶で買って大量にストックがある荏胡麻油と、仲村養蜂さんから売っていただいた蜜蝋を使って蜜蝋ワックスを作りました。
蜜蝋の入手についてはこっちの記事にちょっと記載しています。

まずは、材料と道具。キッチンでやるとキューピー3分クッキング感出ますね。まあ、口に入っても害がないものばかりなので似たようなものですが、3分では終わりません。準備含めて30分くらいです。

荏胡麻油。一斗缶だと扱いづらいので、ペットボトルに小分けにしています。
蜜蝋。
蜜蝋ワックスまみれになっても良い鍋。これは100均で購入。洗えば良いのかもしれませんが、洗っても済まない事態になると夫婦間も洗っても済まない事態になるかもしれませんので、専用鍋にしました。
完成した蜜蝋ワックスを入れる容器。ハンドクリームか何かの入れ物を使用しました。プラスチックのもので十分です。半固形のものなので、気密も高くなくて大丈夫です。
秤。荏胡麻油:蜜蝋を重量比で5:1にします。
割り箸。これで混ぜます。
写真に写っている他のものは、紛らわしいですがただの背景です。生活感溢れ、毎食ちゃんと作っている証である背景です。燻製やコーヒーの焙煎まで家でしています。その辺の話はまた別途。

まず、荏胡麻油と蜜蝋を秤にかけて入れる量を決めます。今回は荏胡麻油100gに対して蜜蝋20gにしました。というか、ちょうど20gくらいの蜜蝋の破片があったので荏胡麻油を100gにしました。この辺は成り行きと段取りと面倒なことを避けたい気持ちと、鍋・保存容器の大きさ、などなどと相談です。
荏胡麻油は鍋に投入。

次に、荏胡麻油が入った鍋を火にかけます。湯煎するとか色々やり方はありますが、面倒なので直火です。ただし、あまり温め過ぎないように様子を見ながら弱火で温めます。蜜蝋が溶ければ良いので、100℃までいかなくても大丈夫です。というか、熱くしすぎると冷ますのに時間がかかるし、何より危険です。天麩羅作るんじゃないんだから。

荏胡麻油が温まってきた感じがしてきたら(あくまで勘です)、蜜蝋を入れて、割り箸を使ってゆっくり混ぜて溶かします。
この時点で、キッチンは天麩羅屋さんの匂いで充満しています。満腹時、空腹時にやると結構しんどいかも。

蜜蝋が溶けてなくなり、全体が濁った感じになったら火を止めて少し冷まします。
固まってしまうと面倒ですが、あまり熱いうちに容器に移すとプラの容器なら溶けてしまったりしますし、ガラスの容器だと割れてしまいます。
金属の容器なら躊躇せず移して良いのではないかと。

一瞬なら指を入れても火傷しないくらい(60℃くらいかな?)まで冷めたら、容器に移します。

冷えて固まれば完成。

早速適当な家具でお試し…と思ったのですが、床はまだオイル仕上げして半年ほどしかたっておらず、家具は無垢仕上げのものが多く。。。と試し塗りをできるようなものがありません。
そこで、カヌーで使用している、オイル仕上げの自作木製パドル(正確には「エーク」なのですが、まあ、こちらは古民家ブログなんで一般的な分かりやすさ優先で)に塗ってみることにしました。
ウエスに少し取り、擦り込むように塗ります。
ワックス(蜜蝋)が入っているので、オイル仕上げよりもツヤツヤです。でも、塗料とは違った、ビカビカ感はありません。拭けば拭くほどいい艶が出ますね。これだと、水濡れにもある程度強そうです。
どれくらいで乾燥するのか見てから、ツヤツヤさせたいところに塗ってみたいと思います。

冬で肌が乾燥しているので、肌に塗っても良いかも…?
…作業で蜜蝋ワックスを触っている手が乳児の娘並みにツヤツヤになったら考えます。

2020年1月9日木曜日

古い家具の調整色々

本棚に引き続き、他の家具も手を入れました。

適当な廃材の角棒に切り込みを入れて。。。

水屋箪笥の棚の補強をしました。
これは元のたわんだ棚板を再利用。
たわんだ中央を持ち上げたので、両端が反っていますが、物を入れば落ち着くはずです。


引き戸の動きが渋いので、蜜蝋を塗りました。
蜜蝋は、カヤックツアーでお世話になった、沖縄の仲村さんが営む「仲村養蜂」の未精製のものを使用しました。カヤック屋さんの「Granstream」経由で購入。


蜜蝋を塗っても引き戸の動きが渋いので、よくよくみると飛び出た釘が引っかかっていたり。
その辺りを始末して、完成。
水屋ですが食器類は置かず、どの部屋にも置かないような雑多なものを置く棚として使用します。



2つだけ二階にあげた長持。(あと7つはあるんだけど、どうしよう。。。)
一つはアウトドア用品入れ、一つはリュックや旅行鞄やトートバッグなどの鞄入れに使用しています。

状態が良いものを選んだので、これはほとんど手を入れる必要なし。
天井から紐を張って、蓋の取手に取り付けました。
これで、ものを取り出すときに開けておけます。
そして、今の所閉められる気配がなく、開けっ放しで使用中。。。

ホームセンターですのこを買ってきて、長持に入る適当な大きさに切断して底にひきました。湿気対策です。
この長持ち、なんと名入りです!
荷物を入れてしまうと見えなくなってしまうのですが、なぜ、名前を入れたんだ?


縦横高さが180cm×90cm×90cmもある長持なのですが、すでに両方とも一杯です。。。
写真を張ってお見せできるような代物ではありません(汗)。
できれば普段は閉めておきたい。。。