2019年9月26日木曜日

リフォームゆえの制約事項

元ある建物を生かしてどうにか今の生活にあった間取りにしているため、どうやっても解消できない問題が残ることがあります。

完全に問題はなくならないので、我慢できるレベルにするにはどうするかを考えるしかありません。

この、階段を上がったところに見える立派な梁。


おそらく松の大木でしょう。
微妙に湾曲しながら、建物の両脇の壁を繋いでいます。

ところどころ吹きてている松ヤニも、長い年月を立っているせいか琥珀色に固まっています。


で、この梁。
この位置だと床からの高さが175cmしかありません!!
私、背丈が176cmあります。

普段はちゃんと避けてくぐれるのですが、寝ぼけていたり、考え事をしているとよく頭をぶつけます。

そのうち頭が悪くなるのではないかと心配しているのですが、よく考えたら年をとるとだんだん腰が曲がって背丈が縮むはずなので、多分大丈夫でしょう。

うーん、子供達が大きく育ったらどうしようかなー

勾配天井

既存の2階の高さで天井をつけると天井が低くなってしまうため、屋根に沿って勾配天井にしました。
屋根裏があると、雨漏りを見逃したり、小動物の住処になってしまったりするため、それらの防止という意味合いもあります。
屋根自体か20年前に瓦を葺き替えているので、大きな台風などで壊れない限りあと40年はノータッチでOK、ということも後押しになりました。

屋根の下地の裏からウレタンを吹き付け、板で仕上げをします。

屋根裏に胴縁を打ちます

ウレタン吹き付け。厚さは10cmほど

胴縁に合板を打ちつけます。

元々天井裏にあった梁は見せる方向で。これが後で大工泣かせに。。

12mmの杉羽目板で仕上げ。
天井は杉羽目板仕上げにしてもらったのですが、元々そういう仕上げ前提の構造になっていないし、100年以上前の建物なのであちこちずれているしで、ものすごく大工の手間を取らせました。
梁や建物の歪みに合わせて、つどつど梁に切り欠きをいれ、羽目板を切り、削り、場合によっては見切り材で隠し、とありとあらゆる技術を総動員して仕上げてもらいました。
最後に見積もりを見て、あまりの工数の多さに唖然。

しかし、徹底的に辻褄を合わせてやってもらったので、素晴らしい仕上がりです!
ウレタン断熱もしっかり入っているので、真夏でも2階だけ異常に暑くなるようなこともありませんでした。

いやいや、手間をかけてもらって正解です。
お支払いは大変なことになりましたが・・・




2019年9月17日火曜日

2階の解体

改築前の2階はほぼ物置になっていて生活には使っていない状態でした。
おまけに一部の窓も過去の外壁工事で閉じてしまって、暗くて通気がない状態。
さらに、20年ほど前に行なった屋根の葺き替え工事の埃がたんまり溜まっています。



まずは、構造に関わる柱、壁、外壁以外を撤去します。
天井も土壁も板壁も取れるとこは外してしまいます。
1階で、バラしてみたらシロアリに食われていた、なんてことがちょくちょくあったので中身をみておかないと安心できません。
昔からある柱だから外せないと思っていたら、意外にも間取りのためにつけただけの柱があったりして、分解してみないとわからないことだらけです。
頑丈だと思っていた壁が梁まで届いておらず、天井で隠れるとこまでしか施工していないとか、前回色々都合をつけてやっていないところもあらわに。








幸い、シロアリでグサグサになっているようなところや、雨漏りで痛んでいるようなところはありませんでした。

2階には水回りをつける予定はないので、構造体の配置を生かしながら、壁や引き戸の位置を変えて間取りを変えます。