2020年2月24日月曜日

蜜蝋を使った無垢材の補修(の練習)

古い無垢材の家具だと、材料に割れや欠けがあることがたくさんあります。

この記事で書いた棚の棚板も割れが入っています。

木材が収縮してできる割れではあるのですが、パテで埋めると湿気を吸った時に膨らんだ分の逃げ場がなくなるので、もう少し柔軟なもので埋められないか模索していたところ、

ありました。

ネットには色々な情報が転がっています。
「蜜蝋を使用したメンテナンス方法」
「無垢材家具の割れ(クラック)補修」

ただ、いきなり座敷で使用していた紫檀のテーブルとかでやって失敗するのはまずいな。。。
そこで、カヌー用に製作していた木製パドル(エーク)のノコギリを入れすぎた痕と道具に引っ掛けて欠けてしまった部分を埋めてみることにしました。
これなら失敗してもリカバリーが効くので。

まず、対象のキズ。


持ち手の棒よりも右側のノコギリ痕と欠けです。
これを埋めてみます。

1. 対象のキズの以外の部分をマスキングします。
 これは普通のマスキングテープで大丈夫です。
 欠けやキズに十分に蜜蝋が行き渡るよう、マスキングテープで堤防を作るイメージで。


2. 適当な量の蜜蝋を鍋に入れます。
 今回は、蜜蝋ワックスを作った時に使用した鍋を使いました。

3. 蜜蝋を溶かします。
 60℃くらいで溶けるので、鍋をコンロで炙るような感じで十分溶けます。
 熱しすぎに注意。

4. 蜜蝋が十分溶けたら、1.で作った堤防内に蜜蝋を流し込みます。
 この時、手に蜜蝋をかけないように注意。
 火傷をしたり、イケナイ快感に目覚めてしまったりするかもしれません。

5. 蜜蝋がある程度固まったら、マスキングテープを剥がします。
 半透明よりも少し色が戻ってきたかなー、くらいで剥がすと剥がしやすいです。
 早すぎると、また流れ出てしまいます。

6. 不要な蜜蝋をカッターナイフで削り落として完成です。

バッチリ隙間が埋まりました。
これなら家具でもできそうです。







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