古い無垢材の家具だと、材料に割れや欠けがあることがたくさんあります。
この記事で書いた棚の棚板も割れが入っています。
木材が収縮してできる割れではあるのですが、パテで埋めると湿気を吸った時に膨らんだ分の逃げ場がなくなるので、もう少し柔軟なもので埋められないか模索していたところ、
ありました。
ネットには色々な情報が転がっています。
「蜜蝋を使用したメンテナンス方法」
「無垢材家具の割れ(クラック)補修」
ただ、いきなり座敷で使用していた紫檀のテーブルとかでやって失敗するのはまずいな。。。
そこで、カヌー用に製作していた木製パドル(エーク)のノコギリを入れすぎた痕と道具に引っ掛けて欠けてしまった部分を埋めてみることにしました。
これなら失敗してもリカバリーが効くので。
まず、対象のキズ。
持ち手の棒よりも右側のノコギリ痕と欠けです。
これを埋めてみます。
1. 対象のキズの以外の部分をマスキングします。
これは普通のマスキングテープで大丈夫です。
欠けやキズに十分に蜜蝋が行き渡るよう、マスキングテープで堤防を作るイメージで。
2. 適当な量の蜜蝋を鍋に入れます。
今回は、蜜蝋ワックスを作った時に使用した鍋を使いました。
3. 蜜蝋を溶かします。
60℃くらいで溶けるので、鍋をコンロで炙るような感じで十分溶けます。
熱しすぎに注意。
4. 蜜蝋が十分溶けたら、1.で作った堤防内に蜜蝋を流し込みます。
この時、手に蜜蝋をかけないように注意。
火傷をしたり、イケナイ快感に目覚めてしまったりするかもしれません。
5. 蜜蝋がある程度固まったら、マスキングテープを剥がします。
半透明よりも少し色が戻ってきたかなー、くらいで剥がすと剥がしやすいです。
早すぎると、また流れ出てしまいます。
6. 不要な蜜蝋をカッターナイフで削り落として完成です。
バッチリ隙間が埋まりました。
これなら家具でもできそうです。
2020年2月24日月曜日
2020年2月11日火曜日
蜜蝋ワックスを作りました
一斗缶で買って大量にストックがある荏胡麻油と、仲村養蜂さんから売っていただいた蜜蝋を使って蜜蝋ワックスを作りました。
蜜蝋の入手についてはこっちの記事にちょっと記載しています。
まずは、材料と道具。キッチンでやるとキューピー3分クッキング感出ますね。まあ、口に入っても害がないものばかりなので似たようなものですが、3分では終わりません。準備含めて30分くらいです。
荏胡麻油。一斗缶だと扱いづらいので、ペットボトルに小分けにしています。
蜜蝋。
蜜蝋ワックスまみれになっても良い鍋。これは100均で購入。洗えば良いのかもしれませんが、洗っても済まない事態になると夫婦間も洗っても済まない事態になるかもしれませんので、専用鍋にしました。
完成した蜜蝋ワックスを入れる容器。ハンドクリームか何かの入れ物を使用しました。プラスチックのもので十分です。半固形のものなので、気密も高くなくて大丈夫です。
秤。荏胡麻油:蜜蝋を重量比で5:1にします。
割り箸。これで混ぜます。
写真に写っている他のものは、紛らわしいですがただの背景です。生活感溢れ、毎食ちゃんと作っている証である背景です。燻製やコーヒーの焙煎まで家でしています。その辺の話はまた別途。
まず、荏胡麻油と蜜蝋を秤にかけて入れる量を決めます。今回は荏胡麻油100gに対して蜜蝋20gにしました。というか、ちょうど20gくらいの蜜蝋の破片があったので荏胡麻油を100gにしました。この辺は成り行きと段取りと面倒なことを避けたい気持ちと、鍋・保存容器の大きさ、などなどと相談です。
荏胡麻油は鍋に投入。
次に、荏胡麻油が入った鍋を火にかけます。湯煎するとか色々やり方はありますが、面倒なので直火です。ただし、あまり温め過ぎないように様子を見ながら弱火で温めます。蜜蝋が溶ければ良いので、100℃までいかなくても大丈夫です。というか、熱くしすぎると冷ますのに時間がかかるし、何より危険です。天麩羅作るんじゃないんだから。
荏胡麻油が温まってきた感じがしてきたら(あくまで勘です)、蜜蝋を入れて、割り箸を使ってゆっくり混ぜて溶かします。
この時点で、キッチンは天麩羅屋さんの匂いで充満しています。満腹時、空腹時にやると結構しんどいかも。
蜜蝋が溶けてなくなり、全体が濁った感じになったら火を止めて少し冷まします。
固まってしまうと面倒ですが、あまり熱いうちに容器に移すとプラの容器なら溶けてしまったりしますし、ガラスの容器だと割れてしまいます。
金属の容器なら躊躇せず移して良いのではないかと。
一瞬なら指を入れても火傷しないくらい(60℃くらいかな?)まで冷めたら、容器に移します。
冷えて固まれば完成。
早速適当な家具でお試し…と思ったのですが、床はまだオイル仕上げして半年ほどしかたっておらず、家具は無垢仕上げのものが多く。。。と試し塗りをできるようなものがありません。
そこで、カヌーで使用している、オイル仕上げの自作木製パドル(正確には「エーク」なのですが、まあ、こちらは古民家ブログなんで一般的な分かりやすさ優先で)に塗ってみることにしました。
ウエスに少し取り、擦り込むように塗ります。
ワックス(蜜蝋)が入っているので、オイル仕上げよりもツヤツヤです。でも、塗料とは違った、ビカビカ感はありません。拭けば拭くほどいい艶が出ますね。これだと、水濡れにもある程度強そうです。
どれくらいで乾燥するのか見てから、ツヤツヤさせたいところに塗ってみたいと思います。
冬で肌が乾燥しているので、肌に塗っても良いかも…?
…作業で蜜蝋ワックスを触っている手が乳児の娘並みにツヤツヤになったら考えます。
蜜蝋の入手についてはこっちの記事にちょっと記載しています。
まずは、材料と道具。キッチンでやるとキューピー3分クッキング感出ますね。まあ、口に入っても害がないものばかりなので似たようなものですが、3分では終わりません。準備含めて30分くらいです。
荏胡麻油。一斗缶だと扱いづらいので、ペットボトルに小分けにしています。
蜜蝋。
蜜蝋ワックスまみれになっても良い鍋。これは100均で購入。洗えば良いのかもしれませんが、洗っても済まない事態になると夫婦間も洗っても済まない事態になるかもしれませんので、専用鍋にしました。
完成した蜜蝋ワックスを入れる容器。ハンドクリームか何かの入れ物を使用しました。プラスチックのもので十分です。半固形のものなので、気密も高くなくて大丈夫です。
秤。荏胡麻油:蜜蝋を重量比で5:1にします。
割り箸。これで混ぜます。
写真に写っている他のものは、紛らわしいですがただの背景です。生活感溢れ、毎食ちゃんと作っている証である背景です。燻製やコーヒーの焙煎まで家でしています。その辺の話はまた別途。
まず、荏胡麻油と蜜蝋を秤にかけて入れる量を決めます。今回は荏胡麻油100gに対して蜜蝋20gにしました。というか、ちょうど20gくらいの蜜蝋の破片があったので荏胡麻油を100gにしました。この辺は成り行きと段取りと面倒なことを避けたい気持ちと、鍋・保存容器の大きさ、などなどと相談です。
荏胡麻油は鍋に投入。
次に、荏胡麻油が入った鍋を火にかけます。湯煎するとか色々やり方はありますが、面倒なので直火です。ただし、あまり温め過ぎないように様子を見ながら弱火で温めます。蜜蝋が溶ければ良いので、100℃までいかなくても大丈夫です。というか、熱くしすぎると冷ますのに時間がかかるし、何より危険です。天麩羅作るんじゃないんだから。
荏胡麻油が温まってきた感じがしてきたら(あくまで勘です)、蜜蝋を入れて、割り箸を使ってゆっくり混ぜて溶かします。
この時点で、キッチンは天麩羅屋さんの匂いで充満しています。満腹時、空腹時にやると結構しんどいかも。
蜜蝋が溶けてなくなり、全体が濁った感じになったら火を止めて少し冷まします。
固まってしまうと面倒ですが、あまり熱いうちに容器に移すとプラの容器なら溶けてしまったりしますし、ガラスの容器だと割れてしまいます。
金属の容器なら躊躇せず移して良いのではないかと。
一瞬なら指を入れても火傷しないくらい(60℃くらいかな?)まで冷めたら、容器に移します。
冷えて固まれば完成。
早速適当な家具でお試し…と思ったのですが、床はまだオイル仕上げして半年ほどしかたっておらず、家具は無垢仕上げのものが多く。。。と試し塗りをできるようなものがありません。
そこで、カヌーで使用している、オイル仕上げの自作木製パドル(正確には「エーク」なのですが、まあ、こちらは古民家ブログなんで一般的な分かりやすさ優先で)に塗ってみることにしました。
ウエスに少し取り、擦り込むように塗ります。
ワックス(蜜蝋)が入っているので、オイル仕上げよりもツヤツヤです。でも、塗料とは違った、ビカビカ感はありません。拭けば拭くほどいい艶が出ますね。これだと、水濡れにもある程度強そうです。
どれくらいで乾燥するのか見てから、ツヤツヤさせたいところに塗ってみたいと思います。
冬で肌が乾燥しているので、肌に塗っても良いかも…?
…作業で蜜蝋ワックスを触っている手が乳児の娘並みにツヤツヤになったら考えます。
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